日本電気 経営戦略としてのインクルージョン&ダイバーシティを加速
~一人ひとりの違いを強みに変え、変化に強く勝てる組織をめざして~
変化が激しく、未来を予測することが困難な現代において、私たちNECが社会に価値を提供し続けていくためには、イノベーションを起こし、絶えず変化していかなければなりません。NECでは、インクルージョン&ダイバーシティを経営戦略の柱として位置づけ「一人ひとりの違いを強みに変え、変化に強く勝てる組織」をめざしています。NECのダイバーシティ推進のための専任組織であるインクルージョン&ダイバーシティチームでは、女性の活躍推進、障がい者雇用促進、LGBTに対する支援施策の実施に加え、外国籍の従業員やキャリア採用者の円滑なオンボーディングに関する施策を展開。社内の多様な人材がその特性を活かし、能力を最大限に発揮できる施策の立案と実行を行っています。
女性活躍
経営の意思決定やリーダーポジションへのより積極的な女性登用を目指し、「多様な人材に対するマネジメント力向上」「ロールモデルをとおした女性自身のキャリア意識の向上」「有望な女性従業員を早期に発掘し育成する仕組みづくり」などの施策を進めています。障がい者雇用
障がいのある学生向けに専用の採用窓口を設置。画面読み取りソフトや音声認識を使用したアプリの活用、段差解消や多目的トイレの増設、勉強会の開催等、積極的に能力を発揮する土壌づくりに取り組んでいます。LGBT
誰もが自分らしく安心して働ける職場づくりを進めるため、LGBTに関する正しい理解促進ワークショップの開催、顔の見える相談相手としてAlly*の発足、制度面では、同性婚を含む事実婚と法的な婚姻とを同等に扱う形に社内規定の改定を行いました。*Allyとは、LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々をさす言葉です。
外国籍の従業員
本社ビルに祈祷室を開設するなど、宗教的な配慮が必要な従業員にとっても働きやすい環境の提供に努めています。キャリア採用者
キャリア採用者数の増加に伴い、入社後の早期立ち上がりを目的として、入社時オリエンテーションや配属先部門へオンボーディングマニュアルの配付を行っています。また入社から3ヵ月経った時期には、CHRO(人事最高責任者)との対話や、同時期入社の従業員同士でのネットワーキング構築を目的に、ラウンドテーブルを開催しています。最後に
NECでは、自らの活動による人権への悪影響を軽減・防止し、人権尊重への取り組みを強化するために、ステークホルダーからの相談の受付窓口を設置しています。従業員(非正規社員も含む)向けの相談窓口は、各事業所や各ビジネスユニットに設けられており、電話、メールいずれの手段でも相談が可能。四半期ごとに相談員向けの勉強会を実施し、スキル向上の取り組みも行っています。昨秋には、第三者機関を経由した匿名による相談窓口も新たに設置し、SPEAK UPする文化の醸成を進めています。
2021.11 掲載