ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

東京人企連

東京人権啓発企業連絡会について

ドン・キホーテ LGBTQ理解推進の取り組みについて

ダイバーシティ型の組織を標榜

当社グループは、多様性を認め合うダイバーシティ型の組織を標榜しており、企業理念集『源流』には「役職や上下の別なく、個人の多様性を尊重し認め合え」「いかなる時も主語の転換を心がけ、相手の立場で発想せよ」などの条文があります。企業活動に関わるすべての人々が、お互いに多種多様な価値観を尊重し認め合い、個々の能力を最大限に発揮できる職場づくりをめざしています。

LGBTQプロジェクト発足

2016年6月、社内のLGBTQ理解促進に向けてプロジェクトが立ち上がりました。東京レインボープライド2016に足を運び、出店企業の方々と情報交換を始めました。そして、翌年には「東京レインボープライド2017」にドン・キホーテとして初出店し、レインボーグッズの販売を通してお客さまや出店企業さまと交流を行いました。

レインボー缶バッジ

各地のイベント出店により、全国へ活動が広がる

東京レインボープライド2017は、開催地(代々木公園)近隣のMEGAドン・キホーテ渋谷本店と協力し出店しました。同時期にリニューアルオープンした同店は、リニューアルをきっかけに誰でも使える個室トイレ「オールジェンダートイレ」を設け、さまざまなお客さまが利用しやすい店舗を目標にしています。さらに、同店では従業員向けの研修を行い、イベント参加をLGBTQ理解推進のきっかけにするモデルがスタートしました。以後2020年までに、東京だけではなく福岡・札幌・仙台・沖縄など、全国各地でイベント出店を続けています。

MEGAドン・キホーテ渋谷本店 オールジェンダートイレ、パレードの様子(さっぽろレインボープライド)

社内の当事者が社内報で紹介される

2018年、二度目のレインボープライド出店について事前に社内報で告知を行ったところ、1人のトランスジェンダーの従業員、Mさんからプロジェクトへ連絡がありました。その内容は「私はトランスジェンダーです。会社のLGBTQに関する取り組みを社内報で知りました。ぜひプロジェクトの活動に協力させてほしい」といったものでした。そして、Mさんはレインボープライドへの参加をきっかけに、社内報でカミングアウトをすることになります。記事については好意的な反応が多く、本人も「ようやくカミングアウトができて、自分らしく働ける」と喜んでいます。

当社出店ブース(東京レインボープライド)

さまざまな変化

Mさんと共にLGBTQ研修チームを立ち上げ、当事者としての体験談を伝えるため研修行脚を行いました。当事者が可視化されたことをきっかけに、当社グループではさまざまな変化が現れました。
◎取り組みに賛同した店舗が中心となり、東京だけでなく地方都市でのLGBTQ関連のイベント出店が拡大
◎同性パートナーにも、異性パートナー(法律婚)同様に結婚祝い金等の支給を認める制度を導入
◎LGBTQポータルサイトの開設
◎2018年から3年連続で、work with Prideが策定する「PRIDE指標」にてゴールドを獲得
◎従業員へ、アライを示すレインボーデザインのバッジ・ステッカーを配布

LGBTQ研修の様子

今後の展望

2020年11月、新たに「ダイバーシティマネジメント委員会」が立ち上がりました。LGBTQだけでなく、女性活躍推進、シニア・外国籍従業員の活躍推進、障がい者雇用の促進など、当社グループ初の女性役員が責任者となり、ダイバーシティ推進を加速していきます。


2021.11 掲載

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