三菱自動車工業 ダイバーシティ推進についての取り組み
弊社ではダイバーシティを推進する職制(ダイバーシティ推進室)を2014年7月に立ち上げました。経営陣の後押しを受けての発足です。発足後は、最初の3年間は主に基盤づくりのフェーズ1、その後は実践のフェーズ2と位置付け、人事部門や他の職場と協力しながら色々な活動に取り組んでいます。今回はフェーズ2の活動について、ご紹介します。フェーズ2での主な取り組み(2017年~)
フェーズ1では女性活躍の推進を中心に、ダイバーシティ推進の風土・制度の構築に取り組みました。フェーズ2はそれを受け、多様性を活かすための行動促進に取り組んでいます。また同時に、女性活躍以外にも活動の幅を広げ、以下のような取り組みを行っています。(1)LGBTに関する取り組み
この時期に力を入れた一つが、LGBTに関する啓発活動です。当事者によるセミナーやALLYステッカーによる意識喚起、またTokyo Rainbow Prideへの参加勧誘など、各種の取り組みを行っています。
また制度面では、結婚休暇を同性パートナーにも適用するなど、就業規則を見直しました。更に最近では同性婚での社宅入居にも配慮をしています。これらの活動が評価され、一昨年・昨年と、PRIDE指標のゴールドを頂戴できました。
(2)社内託児所の開設
希望者が多い本社と岡崎の事業所に設けました。育児休業者の復職早期化、待機児童問題への対応、多様な働き方の支援が狙いです。利用者は本社が10人前後、岡崎地区が20人前後です。
(3)ハラスメント防止ガイドラインの策定
パワハラ防止法の施行に合わせて策定しました。従来からハラスメント防止研修などを行って来ましたが、この機会にハラスメント撲滅に対する社としての姿勢を表明したものです。完成後は人事部門の社内HPに掲載し更に各種研修でも取り上げ、普及を図っています。また関係会社にも紹介し、グループ全体で連携して進めています。
(4)両立支援コンシェルジュの開設
介護・育児と仕事との両立について、気軽に相談できる窓口として設置しました。各種の制度を、個々人の状況に応じてより上手に活用できるようアドバイスしています。
今後の課題
これまで色々な活動を展開して来ましたが、課題もまた残されています。特に・女性管理職比率の向上
・障がい者雇用の安定化
・コロナ禍でのより効果的な活動の模索
などが代表例です。これらへの活動も含めて、Work and Lifeから一歩進んでWork Life Synergy(ワークとライフの充実が相乗効果を生む状態)を目指し、社員からより一層頼りにされる存在となるよう努力したいと、ダイバーシティ推進室一同考えている昨今です。
2021.4掲載