人権全般
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ロマ民族の口述伝承
~童話・笑話・怪談・猥談・物語~著者 金子マーティン
出版 三一書房
定価 2,200円
発行 2023年1月31日
- ナチス体制下においてロマ民族はユダヤ民族同様に人種差別と殲滅を被った。
その差別と迫害が第二次大戦後も間断なく続行しているのが現実だ。
本書は30編のロマ民族の口述伝承を収録し、それぞれに偏見や差別を克服するための「注釈」を付す。
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わたしたちはここにいる
~マイノリティが、集まり、語り合う~著者 人権ネットワーク・東京監
出版 解放出版
定価 2,500円
発行 2023年8月31日
- 「障害者」「人種/民族/部落」「ジェンダー/戸籍/DV被害」「貧困/ホームレス」の諸問題をマイノリティ同士が討議した記録。
本書では「障害者」「人種/民族/部落」「ジェンダー/戸籍/DV被害」「貧困/ホームレス/階級」に関する諸問題を、のべ100名のマイノリティ当事者が4日間計20時間以上討議し、問題の所在と共闘のあり方を模索する。
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ヘイトをのりこえる教室
~ともに生きるためのレッスン~著者 風巻浩、金迅野
出版 大月書店
定価 1,700円
発行 2023年7月24日
- 多様性や人権が語られる反面、新たな形の差別や偏見が社会をむしばむ。
そんな時代を生きる若者たちに、大人は何を伝えられるだろう。
反差別と多文化共生教育に取り組む2人からのメッセージ。
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国籍と遺書、兄への手紙
~-ルーツを巡る旅の先に~著者 安田菜津紀
出版 ヘウレーカ
定価 1,900円
発行 2023年5月8日
- なぜ父は出自を語らなかったのか
フォトジャーナリスト安田菜津紀がつづる、自身のルーツをめぐる物語。
父は在日コリアン2世だった。
父の死後に知ったその事実に、著者のアイデンティは大きく揺れ動く。
自分はいったい何人なのだろう。父はなぜ語らなかったのだろう――。
朝鮮半島からやってきた祖父母も、その子どもである父も、歳の離れた兄も、もうこの世にはいない。
手がかりがほとんどないなかで、祈るような気持ちで資料を取り寄せ、わずかな痕跡をたどってかれらがかつて住んでいた地を歩き、交流のあった人の話に耳を傾ける。
その旅でしだいに見えてきた家族の在りし日の姿を胸に抱きながら、目の前の現実を取材する日々。
現在と過去を往還するなかで、ときに気分が沈みそうになっても、多くの人との出会いにより、著者は自らの向かうべき道を見出していく。
貧困、災害、難民、ヘイトクライムなどの取材を通して、人々の声を伝え続けてきた著者が、自らのルーツに向き合い、大きな気づきを得て、あらためて社会のありかたを問いかける渾身の作。
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「戸籍」人権の視点から考える 著者 反差別国際運動(IMADR)
出版 反差別国際運動(IMADR)
定価 1,500円
発行 2023年11月8日
- 日本の戸籍制度は固有で、他国の住民登録制度とは大きく異なります。日本国籍者であることを前提にし、戸主単位で作られ、その家の系譜の記録にもなるこの制度は、特定のマイノリティ集団への差別に加担してきたのではないでしょうか。
例えば、戸籍に記載された本籍地や家族関係を調べることで、これまで数えきれないほどの部落差別が行われてきました。日本も加入している国際人種差別撤廃条約の第一条は、差別の根拠の一つに世系(血統や系譜)を定義しており、国連は、部落差別は世系に基づく差別であると見解を出しています。
戸籍制度はどのような目的で作られ、どのような役割を果たしながら、現在に至るまで維持され機能してきたのでしょうか。どのような問題をもたらしてきたのでしょうか。反差別国際運動は、戸籍制度の歴史を振り返り、この制度がもたらす問題に取り組んできた研究者および活動家に議論をしていただくことで、現代社会における「戸籍制度」を人権の視点から実践的に明らかにする連続講座を2022年に開催しました。
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女性優遇≠ダイバーシティ
~時代を牽引する一流企業を検証比較し、 真の“平等”、“雇用機会均等”とは何かに迫る。~著者 鈴木達也
出版 幻冬舎ルネッサンス
定価 1,300円
発行 2023年3月9日 - 昨今あらゆる企業がその向上に取り組む、ダイバーシティ&インクルージョン。果たして、女性社員の比率を上げれば解決するのか?
外資系企業でキャリアを重ねた著者が、ダイバーシティ後進国日本の課題を分析し、本質的な組織開発への道を解き明かす。
2021年Financial Times Global MBAランキングNo.1に輝いたビジネススクールINSEADの教授が絶賛!「この本はダイバーシティにおけるジェンダーの問題を越えるだけではなく、インクルーシブかつ生産的な組織作りへのヒントが詰まっている」――Xiaowei Rose Luo INSEAD 教授 兼 Tsinghua(清華大学)-INSEAD dual-degree EMBA program Academic Director
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きみの人生はきみのもの
~子どもが知っておきたい「権利」の話~著者 谷口真由美
荻上チキ
出版 NHK出版
定価 1,400円
発行 2023年1月27日 - 心・体・お金を守る! 子どもの権利の使い方
「校則を変えたい」「いじめにあっていてつらい」「親にお年玉をとられた」…子どもが抱える24の悩みや問題を取り上げ、「権利」を紹介しながら解決への道を示す。相談先の情報も収載し、子どもが自ら考えて行動したり、人生を切り拓いたりしていける。学校では習わないけれど、生きていくうえで重要な知恵と情報が詰まった冊!
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絵で見てわかる人権(第3版) 著者 岩本一郎
出版 八千代出版
定価 2,100円
発行 2023年3月31日 - 憲法を作る目的の1つに、私たち個人がもっている人権のカタログを記録し、それがよりよく守られる国の仕組みをつくることがあげられよう。しかし、憲法条文は抽象的で、それを深く知ろうと他の教科書を手にとってみても普段使わない言葉ばかりで難しい。イラストをふんだんに使い、憲法の難しい“概念”を私たちが日常使っている“普通の言葉”で説明し、“憲法の常識”を伝える好著。政教分離に関する重要な那覇市孔子廟訴訟の最高裁判決、同性婚問題、在外日本人の選挙権について追記し改訂
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人権デュー・ディリジェンスの実務 著者 大村恵実
佐藤暁子
高橋大祐
出版 きんざい
定価 2,000円
発行 2023年3月13日 - 「ビジネスと人権」をライフワークとして取り組む3名の弁護士の知識・経験を結集! 技能実習生などの外国人労働者、男女賃金格差、コロナ危機を通じた貧困の拡大、気候変動紛争、顔認証技術、開発と汚職、地政学リスク、サプライチェーン調査、救済メカニズム、ステークホルダー対話――
企業関係者が悩みを抱くことが多い個別の人権課題対応や人権DDの実践ステップをQ&A形式で解説。
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差別の教室 著者 藤原章生
出版 集英社
定価 1,000円
発行 2023年5月17日 - 人の心に貼りつく差別の「種」は、いつ、どこで生まれるのか。
死にかけた人は差別しないのか――?
新聞社の特派員としてアフリカ、ヨーロッパ、南米を渡り歩いてきた著者は、差別を乗り越えるために、自身の過去の体験を見つめ、差別とどう関わってきたか振り返ることの重要性を訴える。
本書では、コロナ禍の時期に大学で行われた人気講義をもとに、差別の問題を考え続けるヒントを提示。
熟練のノンフィクション作家が世界を旅して掘り下げる、新しい差別論。
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心理的安全性 最強の教科書 著者 ピョートル・フェリクス・グジバチ
出版 東洋経済新報社
定価 1,700円
発行 2023年3月17日 - 職場のストレスがなくなる!
意見やアイデアが飛び交う!
生産性&成果がアップする!!
注目のマネジメントキーワード
「心理的安全性」を高めるための「考え方」と「行動」がこれ1冊でわかる決定版!
Google元アジア・パシフィック人財・組織開発責任者が日本のビジネスパーソンのために書き下ろした
「チームが最高の成果を生む61の鉄則」
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福田村事件
~関東大震災・知られざる悲劇~著者 辻野弥生
出版 五月書房
定価 2,000円
発行 2023年6月24日 - 四国から千葉へやってきた行商人達が朝鮮人と疑いをかけられ、正義を掲げる自警団によって幼児、妊婦を含む9名が惨殺された。映画『福田村事件』(森達也監修)が依拠した史科書籍。長きに渡るタブー事件を掘り起こした名著。
【森達也監督の特別寄稿付き】
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[ハーフ]物語
~偏見と排除を越えて~著者 高橋幸春
出版 えにし書房
定価 2,000円
発行 2023年2月5日 - 元AKB48の秋元才加、津田ハルマン、沢知恵、GREEN KIDSほか約20人の「ハーフ」の生の声を通じて「隠れ移民大国」日本の実態を伝える本格ルポ。終戦直後に生まれ、混血児の保護施設エリザベスサンダースホームで育った人たちから、今日のデカセギ日系人やその二世、ニューカマーの第二世代、国際結婚で誕生した人、肌の色や容貌、(無)国籍にかかわらず、二つ以上の国にルーツを持ち、日本で暮らす「ハーフ」それぞれの赤裸々な証言から、日本社会の現在を浮かび上がらせる。
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京都生まれの和風韓国人40年間、徹底比較したから書けた!
そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。著者 ムーギー・キム
出版 東洋経済新報社
定価 1,600円
発行 2022年7月1日 - 【著作累計70万部!オンライン記事1億PV突破!ベストセラー著者が、人生で最も書きたかった “グローバル日韓教養書”がついに刊行!】
【「世界から見た日本」「韓国人の本音」「最新事情と国際的視点」が、この1冊で全部でわかる!】
【「日本人と韓国人、個人では仲が良いのに、国同士だとなぜ、いつまでも揉めるの?」素朴な疑問も完全解消!楽しみながら、国際感覚と教養がいっきに身につく!】
【韓国好きな人も、嫌いな人も、無関心な人も、知れば納得!文章も面白くて大爆笑!】
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実践人権デュー・ディリジェンス
~持続可能なビジネスに向けて~編著 KPMGあずさサステナビリティ株式会社
出版 中央経済社
定価 2,700円
発行 2023年5月18日 - 企業実務の中で人権マネジメントに取組むべきポイントを国連指導原則に基づき解説。人権方針の策定から人権デュー・ディリジェンスの進め方、苦情処理メカニズム構築のポイントまで言及。
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アイヌのことを考えながら北海道を歩いてみた
~失われたカムイ伝説とアイヌの歴史~著者 カベルナリア吉田
出版 ユサブル
定価 1,800円
発行 2022年7月14日 - 最果ての町から絶海の孤島まで、日本の隅々を自らの足で歩いてまわる旅作家・カベルナリア吉田がアイヌとは何かを求めて北海道中を歩いてまわった旅記録。アイヌと開拓、明治以前のアイヌと和人の交流と抑圧の歴史。そんな記憶が残る場所を訪ね、ある時は有名観光地で観光化が進み過ぎている現状に違和感を感じる。そしてほとんど観光ガイドには取り上げられない地を歩き、100年前のアイヌと同じ風景を見る。自分の足で実際に見て感じたアイヌの過去と現在。
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在日韓国人になる
~移民国家ニッポン練習記~著者 林 晟一
出版 CCCメディアハウス
定価 1,700円
発行 2022年12月24日 - 日本人と外国人がともに生きるニッポンの過去・現在・未来。 「あいつ、×××人よ」ビルの外国人オーナーをなじる在日コリアン2世の母。「日本語もわからないくせに働いてるんじゃねえーっ!」外国人店員をディスる客を見てみぬふりする、在日コリアン3世の私。日本人とニューカマーの間に立つ「境界人」の「在日」には、ニッポンの過去・現在・未来を織りなす責任があると在日3世の著者は言う。本書は、「在日」のこれまでとこれから、多文化共生、社会の統合、そして日本人の再定義について考えをめぐらす。それは、日本人や日本社会はもちろん、古くからの移民たちへ送るエールでもある。私たちは、だれかにとって頼りがいある存在だろうか。
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パワハラ上司を科学する 著者 津野 香奈美
出版 筑摩書房
定価 900円
発行 2023年1月5日 - 「パワハラとは何か?どうしたら防げるのか?」―実は、多くの人がわかっていない。著者は、パワハラ測定の尺度を開発し、誰が行為者になり、どのような性格特性の上司がパワハラしやすいかを一〇年以上にわたり研究。科学的データを基に、対策を実施してきた。「仲がよければいい」「関わらなければいい」など、多くの人がやってしまっている誤った対応を明らかにし、本当に防ぐにはどうすればいいのかに迫る。
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「公正」が最強の成功戦略である
~「いい人では勝てない」のウソ~著者 デイヴィッド・ボダニス
訳者 夏目 大
出版 光文社
定価 2,000円
発行 2022年9月22日 - 人は嫌なヤツにならずに成功できるのか。できない、と考える人は多いだろう。「ナイス・ガイでは勝てない」という名言もあるくらいだ。だが、本当にそうだろうか。人は悪くならなくては、非道徳的なマキャベリストにならねば成功できないのだろうか。著者は、何人もの人物の興味深い事例を通じて、非道徳的になるよりも良い道があることを教えてくれる。たとえば、ある建設業者がエンパイア・ステート・ビルディングを1年足らずで建設できたのも、ジャングルでゲリラ部隊を率いたイギリス人女性が勝利を収めたのも、能力があったのはもちろんだが、それに加えて彼らの公正な態度のおかげである。航空機のパイロット、かつてのアメリカ大統領、「ゲーム・オブ・スローンズ」のプロデューサーなどの事例からも、人を押さえつける理不尽な態度がなくても、大きな成功を収めることができるとわかる。「ナイス・ガイでは勝てない」という名言を残した本人は、結局、その理不尽な態度のせいで失敗した。そういう事例からも、通説とは逆に、善人であること、公正であることがいかに成功する上で大切なのかがよくわかるだろう。
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人権尊重の経営
~SDGs時代の新たなリスクへの対応~著者 櫻井 洋介
出版 日本経済新聞出版
定価 2,600円
発行 2022年11月24日 - サステナビリティの時代、経営における最大の課題は「ビジネスと人権」だ!しかし、「人権に関する一般的な理解度の国際比較」ランキングで、日本はなんと最下位だった!(Ipsos、2018年調査)指導原則、ILOの中核条約、NAP、人権DD……企業活動がグローバル化するなかで、人権との関わりも大きくなってきたことに伴い、企業の責任として「人権尊重の経営」を求める動きが加速している。誰の権利を守るのか?どういう権利をどのように守るのか?「ビジネスと人権」に関する企業の取り組みは、まだ発展途上であり、欧米の多国籍企業であっても、完璧に指導原則の要請事項を実践、体現できているところは存在しないといえる。そもそも、サプライチェーン上の人権リスクを完全にゼロにすることは不可能である。そのなかで、自社として「ビジネスと人権」の課題にどう向き合うことができるのかを真摯に考えられることこそが、これからの企業経営にとって重要であるといえる。しかし現状では、ビジネスと人権に関する国際文書は記載が曖昧なものも多く、一読しただけではなかなかその内容を理解することは難しい。そこで本書は、人権概念そのものを理解したうえで「ビジネスと人権」に取り組んでいくことを念頭に、読者が具体的なイメージを持てるよう、筆者の専門領域である「人権×労働」の観点から、現場における事例等を数多く紹介。国内外の最新状況と共に、世界が突きつける課題を整理し、日本企業が絶対に押さえておくべき知識を網羅的に解説する。