ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。
書籍の価格は、定価(本体)+税になります。

障がい者

温めれば、何度だってやり直せる
~チョコレートが変える「働く」と「稼ぐ」の未来~
著者 夏目 浩次
出版 講談社
定価 1,500円
発行 2024年2月9日
世界各国のカカオや国内の様々な食材を組み合わせ、手作業で作られる色彩豊かなチョコレートが人気の「久遠チョコレート」。代表の夏目さんが「凸凹がある多様な人たちを誰一人取り残さず、かっこよく働ける場所を作りたい」という思いのもと、2014年、愛知県豊橋市で開業したこの店は、現在、北海道から鹿児島まで60の拠点を持つようになり、年商18憶円にまで成長。全国の企業や福祉事業所からビジネスに参画したいというオファーが殺到し、その問い合わせは、「ここで働きたい」という声も含めて年間1000件にも上る。たとえば俳優・松山ケンイチさんが手掛ける資源のアップサイクルブランド-momiji-とのコラボもその1つ。
夏目さんがこだわるのは、障がいや生きづらさを抱える人たちに、単なる「居場所」ではなく「稼ぐ場所」を作ること。「リアルな所得があってこそ、リアルな生きがいは生まれる」という信念のもと、全国の障がい者の平均賃金約1万6000円という壁を打ち破り、その10倍以上の賃金を支払う「稼ぐ場所」を創出している。
ただ、久遠チョコレートが今の場所に辿り着くまでには、「絶対失敗する」と笑われたり、呆れられたことは数知れず。周囲に何度も迷惑をかけ、怒られ、バッシングを受けながらの挑戦が続いた。
この本で語られるのは、夏目さんの無謀ともいえる挑戦と、ぶつかり続けた壁と、次々と現れる課題を乗り越えるために絞り出された知恵と汗の物語。学歴も技術もキャリアも自信もお金もなかった夏目さんが、世の中で「使えない」とされている人たちに「稼げる場所」を作ろう、と奮闘してきた道のりだ。そこには、逆境の中においても「無理だ」ではなく「どうしたらできるか」の逆算思考で組織を成長させ、ビジネスに変える数々のアイディアがある。
見えないから、気づく
著者 浅川 智恵子
(聞き手) 坂元 志歩
出版 早川書房
定価 940円
発行 2023年10月17日
全盲の研究者はどのように世界をとらえ、変えてきたのか?
14歳のとき失明。ハンディキャップを越え、世界初の「ホームページ・リーダー」などアクセシビリティ技術を生み、日本女性初の全米発明家殿堂入り。現在は日本科学未来館館長とIBMフェロー(最高位の技術職)を務める研究者が明かす自身の半生と発想の源泉
見えないボクと盲導犬アンジーの
目もあてられない日々
著者 栗山龍太
企画構成・イラスト エイイチ
出版 小学館
定価 1,500円
発行 2023年3月15日
全盲の著者と盲導犬を綴るコミックエッセイ 全盲の教師であり、シンガーソングライターでもある著者(栗山龍太)と盲導犬アンジーの日常を綴るコミックエッセイ。「出不精な盲導犬もいる」「盲導犬と間違えて人の頭をなでてしまった!」「自動販売機はロシアンルーレット」「見えない僕は、停電の暗闇では無敵になる」等々、著者と盲導犬「二人」の身の回りに起きる日常の出来事を、ユーモラスなマンガとエッセイで面白く、ときにちょっぴり悲しく描きます。大人から子どもまで楽しめます。
音のない世界でコミュ力を磨く
著者 難聴うさぎ
出版 KADOKAWA
定価 1,500円
発行 2023年4月26日
世界一周旅行、YouTube、起業・・・やりたいことは全部やる!
生まれつき耳が聞こえず、補聴器をつけて生活。
現在YouTuber、会社経営、タレントとして活動し、SNS総フォロワー55万人を超えるインフルエンサー・難聴うさぎの初エッセイ。
障がいを抱えながらも、「自分の人生を前向きに生きる」がモットー!
体は左右非対称だったため、左足の骨を強制的に伸ばすためにたくさん針金を通したり、目はひどい斜視で手術をしたり…、
現在も聴覚障がいとともに、突発性睡眠障がいも抱えて生活している。
マイノリティ・マーケティング
~少数者が社会を変える~
著者 伊藤芳浩
出版 筑摩書房
定価 900円
発行 2023年3月7日
「マイノリティ・マーケティング」とは、マイノリティ自身が、マーケティングの手法を用いて社会を変える、その方法のこと。ろう者を中心に、コミュニケーションバリアフリーを推進するNPO「インフォメーションギャップバスター」は、この手法によって、きこえなくても電話が使える電話リレーサービスの法制化や、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式テレビ放送への手話通訳導入に尽力してきた。少人数でもお金がなくても、効率的に社会を変えられる、とっておきの方法。
「良かったこと探し」から始めるアクセシブル社会
~障害のある人の日常からヒントを探る~
著者 星川安之
出版 小学館
定価 1,600円
発行 2023年3月29日
障害のある人の日常から共生社会を考える
著者の共用品推進機構は、長年、障害者に対して、日常生活で感じている「不便なモノやコト」「良かったモノやコト」を調査してきた。そこに寄せられた多くのナマの声を紹介。また、それらの声に向き合って、たとえばシャンプー・リンス・アルコール飲料などの触覚記号(容器のギザギザ)などが導入されてきた経緯なども紹介する。
「誰かの不便さ」をみんなの「使いやすさ」に変えていくための、些細な配慮や心が温かくなるストーリーも紹介。
「共生社会」の実現に向けて、ひとりひとりができることを考えてみよう。
義足と歩む
~ルワンダに生きる日本人義肢装具士~
著者 松島 恵利子
出版 汐文社
定価 1,500円
発行 2019年8月27日
ルワンダ大虐殺によって、手足を奪われた人たち。障害のある人の尊厳を取り戻し、未来へと歩む手助けをするため、義足を配布する活動を20年続ける日本人義肢装具士を紹介するノンフィクション。
世界を手で見る、耳で見る–目で見ない族からのメッセージ
著者 堀越 喜晴
出版 毎日新聞出版
定価 1,600円
発行 2022年5月30日
私たちは本当に「見て」いるのか?
触れて、聴いて、初めてわかる、この社会のかたち。時に鋭く、そしてあたたかく。ユーモアに満ちた随想集。
2011年から8年にわたり「点字毎日」に好評連載された「堀越喜晴のちょいと指触り」、待望の書籍化! 2歳の時に光を失った言語学者による、社会の風をとらえたエッセイ。「目で見ない族」の著者が、この国吹く風を全身で感じる--
目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと
~全盲の世界を超ポジティブに生きる~
著者 浅井 純子
出版 KADOKAWA
定価 1,300円
発行 2022年2月2日
音声入力で全部書きました!できないことは見ることだけ。可能性は無限大!
音声入力で1冊書き上げました!
Twitter「浅井純子(じゅんじゅん)全盲の世界を超ポジティブに生きる人」で話題、浅井純子さんの初エッセイ!
みんなに知ってほしい、視覚障害者の本音と盲導犬のこと――
ろうと手話~やさしい日本語がひらく未来~
著者 吉開 章
出版 筑摩書房
定価 1,500円
発行 2021年11月15日
「手話って、日本語を手で表現してるんですか?」「ろう者なら、みんな手話を使えるんですよね」
これはどちらも誤解です。手話は日本語とは別の言語であり、ろう教育においては長く手話が禁じられてきました。筑摩選書『ろうと手話──やさしい日本語がひらく未来』では、聴覚障害で生きづらさを感じている人たちの事情や歴史を伝え、手話にも対応する社会の実現を呼びかけています。
実際のところ、この社会で手話で生きることには、どのような困難があるのでしょうか。その困難を取り除くには、どうしたらいいのでしょうか。ろう者であり、社会におけるコミュニケーションの障害を取り除く活動に取り組んでいる伊藤芳浩さんと、本書の著者の吉開章さんに語り合っていただきました。
「感動ポルノ」と向き合う
~障害者像にひそむ差別と排除~
著者 好井 裕明
出版 岩波書店
定価 620円
発行 2022年1月10日
健気に頑張る、あるいは尊敬すべき障害者ーーメディアや映像作品でおなじみのイメージは、健常者の感動の道具として消費するだけの「感動ポルノ」なのではないか? 最近のそんな批判に対し、名作とされる映画からドキュメンタリー、パラ五輪まで個々の表現に分け入り、何が語られていないか、その可能性まで含めて考える。
発達障害はなぜ誤診されるのか
著者 岩波 明
出版 新潮社
定価 1,400円
発行 2021年2月25日
よく耳にするようになった「発達障害」。が、その誤診率が高いことは知られていない。原因は、他の精神疾患との併存、症状の類似と複雑さ、医師の知識不足や臨床経験の少なさ……。長年、うつ病や依存症とされていたが実は違っていた、ということも稀ではない。第一人者が初めてその実態を報告する。患者や家族、医師も必読!
トコトン生きるための15問
著者 玉木 幸則
出版 解放出版社
定価 1,400円
発行 2020年11月26日
NHK「バリバラ」レギュラー出演者が、SNSで募集した質問に答えるかたちで、障害のあるなしを問わず誰もが最期まで生きぬくことの大事さ、その社会のあり方をわかりやすく、かつディープに伝える。
わたしの身体はままならない ~〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義~
著者 熊谷 晋一郎 / 伊藤 亜紗 / 野澤 和弘
出版 河出書房新社
定価 1,800円
発行 2020年8月24日
わたしとあなたで、見える世界、語る言葉はどう違うのだろう?
東大、京大、東工大ほか全8大学で行われた同名の人気講義を書籍化。わからない他者へと手を伸ばす、13人の誌上ゼミ開講!
当事者研究 ~等身大の<わたし>の発見と回復~
著者 熊谷 晋一郎
出版 岩波書店
定価 2,700円
発行 2020年7月15日
当事者研究とは、自分と似た仲間との共同研究を通じて、等身大の〈わたし〉を発見すること、そんな自分を受け容れるものへと社会を変化させることを通じて、回復へと導く実践である。当事者研究の誕生の背景と方法論を紹介し、自閉スペクトラム症研究を例に、知識や支援法の共同創造が始まりつつある現状を報告する。
車椅子の横に立つ人
~障害から見つめる 「生きにくさ」~
著者 荒井 裕樹
出版 青土社
定価 1,800円
発行 2020年7月22日
車椅子の横に立つ人は、あなたでもある
なぜ車椅子の横に立つ人を、介助者と決めつけてしまうのか。既存の言葉からはみ出た日々をすくい取らない想像力は、生きにくさを生む。言葉が見つからないこと、言葉がまだないことこそ掘り起こさなくては、その正体はつかめない。消毒された詩原稿、病室で思いを受け止めたスケッチブック、路上にくりだした障害者――。自らの生きにくさを形にした人びとをめぐって、社会を問い返す。
僕が手にいれた発達障害という 止まり木
著者 柳家 花緑
出版 幻冬舎
定価 1,200円
発行 2020年4月8日
「人間は一人ひとり性格も個性も違うからこそ、世の中おもしろいし、豊かになる」
ディスレクシア(識字障害)を公表した落語家が、多くの人に発達障害について知ってもらうべく筆を執った一冊。
ぷかぷかな物語
~障がいのある人と一緒に、今日もせっせと街を耕して
著者 高崎 明
出版 現代書館
定価 1,700円
発行 2019年4月17日
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」というメッセージを様々な形で発信し、障がいのある人もない人も、お互いが暮らしやすい街を作る。そんなNPO法人「ぷかぷか」の日々の積み重ねから豊かな社会が見えてくる。
わたしが障害者じゃなくなる日
〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた~
著者 海老原 宏美
出版 旬報社
定価 1,500円
発行 2019年6月1日
障害者なんて、いないほうがいいのでしょうか? 難病をかかえ、人工呼吸器とともに生きる著者からのメッセージ。
まんがでわかる発達障害の人のためのお仕事スキル
~楽しく働くためのヒント&セルフアドボカシー~
著者 鈴木 慶太/Kaien
出版 合同出版
定価 2,200円
発行 2019年11月30日
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