ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。

障がい者

マイノリティ・マーケティング
~少数者が社会を変える~
著者 伊藤芳浩
出版 筑摩書房
定価 900円
発行 2023年3月7日
「マイノリティ・マーケティング」とは、マイノリティ自身が、マーケティングの手法を用いて社会を変える、その方法のこと。ろう者を中心に、コミュニケーションバリアフリーを推進するNPO「インフォメーションギャップバスター」は、この手法によって、きこえなくても電話が使える電話リレーサービスの法制化や、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式テレビ放送への手話通訳導入に尽力してきた。少人数でもお金がなくても、効率的に社会を変えられる、とっておきの方法。
「良かったこと探し」から始めるアクセシブル社会
~障害のある人の日常からヒントを探る~
著者 星川安之
出版 小学館
定価 1,600円
発行 2023年3月29日
障害のある人の日常から共生社会を考える
著者の共用品推進機構は、長年、障害者に対して、日常生活で感じている「不便なモノやコト」「良かったモノやコト」を調査してきた。そこに寄せられた多くのナマの声を紹介。また、それらの声に向き合って、たとえばシャンプー・リンス・アルコール飲料などの触覚記号(容器のギザギザ)などが導入されてきた経緯なども紹介する。
「誰かの不便さ」をみんなの「使いやすさ」に変えていくための、些細な配慮や心が温かくなるストーリーも紹介。
「共生社会」の実現に向けて、ひとりひとりができることを考えてみよう。
義足と歩む
~ルワンダに生きる日本人義肢装具士~
著者 松島 恵利子
出版 汐文社
定価 1,500円
発行 2019年8月27日
ルワンダ大虐殺によって、手足を奪われた人たち。障害のある人の尊厳を取り戻し、未来へと歩む手助けをするため、義足を配布する活動を20年続ける日本人義肢装具士を紹介するノンフィクション。
世界を手で見る、耳で見る–目で見ない族からのメッセージ
著者 堀越 喜晴
出版 毎日新聞出版
定価 1,600円
発行 2022年5月30日
私たちは本当に「見て」いるのか?
触れて、聴いて、初めてわかる、この社会のかたち。時に鋭く、そしてあたたかく。ユーモアに満ちた随想集。
2011年から8年にわたり「点字毎日」に好評連載された「堀越喜晴のちょいと指触り」、待望の書籍化! 2歳の時に光を失った言語学者による、社会の風をとらえたエッセイ。「目で見ない族」の著者が、この国吹く風を全身で感じる--
目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと
~全盲の世界を超ポジティブに生きる~
著者 浅井 純子
出版 KADOKAWA
定価 1,300円
発行 2022年2月2日
音声入力で全部書きました!できないことは見ることだけ。可能性は無限大!
音声入力で1冊書き上げました!
Twitter「浅井純子(じゅんじゅん)全盲の世界を超ポジティブに生きる人」で話題、浅井純子さんの初エッセイ!
みんなに知ってほしい、視覚障害者の本音と盲導犬のこと――
ろうと手話~やさしい日本語がひらく未来~
著者 吉開 章
出版 筑摩書房
定価 1,500円
発行 2021年11月15日
「手話って、日本語を手で表現してるんですか?」「ろう者なら、みんな手話を使えるんですよね」
これはどちらも誤解です。手話は日本語とは別の言語であり、ろう教育においては長く手話が禁じられてきました。筑摩選書『ろうと手話──やさしい日本語がひらく未来』では、聴覚障害で生きづらさを感じている人たちの事情や歴史を伝え、手話にも対応する社会の実現を呼びかけています。
実際のところ、この社会で手話で生きることには、どのような困難があるのでしょうか。その困難を取り除くには、どうしたらいいのでしょうか。ろう者であり、社会におけるコミュニケーションの障害を取り除く活動に取り組んでいる伊藤芳浩さんと、本書の著者の吉開章さんに語り合っていただきました。
「感動ポルノ」と向き合う
~障害者像にひそむ差別と排除~
著者 好井 裕明
出版 岩波書店
定価 620円
発行 2022年1月10日
健気に頑張る、あるいは尊敬すべき障害者ーーメディアや映像作品でおなじみのイメージは、健常者の感動の道具として消費するだけの「感動ポルノ」なのではないか? 最近のそんな批判に対し、名作とされる映画からドキュメンタリー、パラ五輪まで個々の表現に分け入り、何が語られていないか、その可能性まで含めて考える。
発達障害はなぜ誤診されるのか
著者 岩波 明
出版 新潮社
定価 1,400円
発行 2021年2月25日
よく耳にするようになった「発達障害」。が、その誤診率が高いことは知られていない。原因は、他の精神疾患との併存、症状の類似と複雑さ、医師の知識不足や臨床経験の少なさ……。長年、うつ病や依存症とされていたが実は違っていた、ということも稀ではない。第一人者が初めてその実態を報告する。患者や家族、医師も必読!
トコトン生きるための15問
著者 玉木 幸則
出版 解放出版社
定価 1,400円
発行 2020年11月26日
NHK「バリバラ」レギュラー出演者が、SNSで募集した質問に答えるかたちで、障害のあるなしを問わず誰もが最期まで生きぬくことの大事さ、その社会のあり方をわかりやすく、かつディープに伝える。
わたしの身体はままならない ~〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義~
著者 熊谷 晋一郎 / 伊藤 亜紗 / 野澤 和弘
出版 河出書房新社
定価 1,800円
発行 2020年8月24日
わたしとあなたで、見える世界、語る言葉はどう違うのだろう?
東大、京大、東工大ほか全8大学で行われた同名の人気講義を書籍化。わからない他者へと手を伸ばす、13人の誌上ゼミ開講!
当事者研究 ~等身大の<わたし>の発見と回復~
著者 熊谷 晋一郎
出版 岩波書店
定価 2,700円
発行 2020年7月15日
当事者研究とは、自分と似た仲間との共同研究を通じて、等身大の〈わたし〉を発見すること、そんな自分を受け容れるものへと社会を変化させることを通じて、回復へと導く実践である。当事者研究の誕生の背景と方法論を紹介し、自閉スペクトラム症研究を例に、知識や支援法の共同創造が始まりつつある現状を報告する。
僕が手にいれた発達障害という 止まり木
著者 柳家 花緑
出版 幻冬舎
定価 1,200円
発行 2020年4月8日
「人間は一人ひとり性格も個性も違うからこそ、世の中おもしろいし、豊かになる」
ディスレクシア(識字障害)を公表した落語家が、多くの人に発達障害について知ってもらうべく筆を執った一冊。
車椅子の横に立つ人
~障害から見つめる 「生きにくさ」~
著者 荒井 裕樹
出版 青土社
定価 1,800円
発行 2020年7月22日
車椅子の横に立つ人は、あなたでもある
なぜ車椅子の横に立つ人を、介助者と決めつけてしまうのか。既存の言葉からはみ出た日々をすくい取らない想像力は、生きにくさを生む。言葉が見つからないこと、言葉がまだないことこそ掘り起こさなくては、その正体はつかめない。消毒された詩原稿、病室で思いを受け止めたスケッチブック、路上にくりだした障害者――。自らの生きにくさを形にした人びとをめぐって、社会を問い返す。
ぷかぷかな物語
~障がいのある人と一緒に、今日もせっせと街を耕して
著者 高崎 明
出版 現代書館
定価 1,700円
発行 2019年4月17日
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」というメッセージを様々な形で発信し、障がいのある人もない人も、お互いが暮らしやすい街を作る。そんなNPO法人「ぷかぷか」の日々の積み重ねから豊かな社会が見えてくる。
わたしが障害者じゃなくなる日
〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた~
著者 海老原 宏美
出版 旬報社
定価 1,500円
発行 2019年6月1日
障害者なんて、いないほうがいいのでしょうか? 難病をかかえ、人工呼吸器とともに生きる著者からのメッセージ。
まんがでわかる発達障害の人のためのお仕事スキル
~楽しく働くためのヒント&セルフアドボカシー~
著者 鈴木 慶太/Kaien
出版 合同出版
定価 2,200円
発行 2019年11月30日
お仕事の悩みはこの1冊で解消!
5人のキャラクターの凸凹からまんがで学ぶ!!
実際に働いているみんなのワザも大公開!!!
UD(ユニバーサルデザイン)フォントで読みやすい!
♥ ♥ ♥ ♥
職場の環境や周りの人と折り合いをつけながら働くコツやヒントをリアルに紹介しました。
先生、保護者、会社の同僚、就労支援関係者にもオススメの本です。
うつと発達障害 最新医学からの 検証 どう見分けるのが正しいか
著者 岩波明
出版 青春出版社
定価 880円
発行 2019年7月
「コミュニケーションが苦手=アスペ」「うつの人には絶対に『がんばれ』と言ってはいけない」といった誤解に多くの人が振り回されています。「うつと診断され1年クスリを飲んだが治らず医師を替えたら発達障害だった」など、プロの医師による誤診も後を絶ちません。身近にうつや発達障害が疑われる人がいる場合も、正しい対処法を知っておくことは相手のためだけでなく、自分のストレス軽減のためにも有効です。ではどうすれば正しく見分けられるのか?ーー「金スマ」「世界一受けたい授業」で大人気の精神科医が、最新医学の成果をわかりやすく公開、正しい知識がこの1冊で身につきます。「うつ・発達障害(ADHD、ASD)を自己診断できるチェックリスト」つき。
コミックでわかる「職場」のアスペルガー症候群
~アスペルガー症候群(ASD)の人の自立・就労を支援する本~
著者 宮尾益知
出版 河出書房新社
定価 1,600円
発行 2019年5月
ASDの人が職場で働くときに家族や同僚は何を知っておくべきなのか。企業での実例をもとにさまざまなケースをマンガで描き、あわせて丁寧な解説を付すはじめての本。
あなたの隣の発達障害
著者 本田秀夫
出版 小学館
定価 1,300円
発行 2019年2月
これを知れば、周囲も当事者も楽になる!
大人になってから発達障害が明らかになる人が増えています。
そういう人は、もともと発達障害の要素をもっていたのに、それに合った育て方をされていないため、こじらせてしまって二次障害に至っている人も少なくありません。
そんな発達障害をもつ人の思考パターンは、一般の人とは大きく違っています。外見的には同じ常識を共有できる仲間に見えますが、じつは、話の通じない外国人のようなものです。
その違いを知らずに接してしまうから、齟齬が起きるのです。
そこで、発達障害をもつ人は、何をどう考えているのかを説明しつつ、「身のまわりが片付けられない」「時間が守れない」「企画書が書けない」などの困りごとに、周囲の人たちはどう対処していけばいいかを、具体的に説明します。
発達障害
グレーゾーン
著者 姫野 桂
出版 扶桑社
定価 820円
発行 2018年12月
発達障害の“傾向”を指摘されながら、正式な“診断”には至らない「グレーゾーン」と呼ばれる人たちが相当数いるのをご存じでしょうか。
彼らの多くは「クローズ就労(=会社には隠した状態)」で働き、「家族や友人にもなかなか理解してもらえない」という困難を抱えたまま暮らしています。
当事者インタビューや当事者会への参加、精神科医、就労支援団体などへの取材を通じて、グレーゾーンとは何か?なぜこれほどまでに生きづらさを抱えるのか?を解き明かしていきます

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