ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。

新着図書

人権全般

人権デュー・ディリジェンスの実務
著者 大村恵実
   佐藤暁子
   高橋大祐
出版 きんざい
定価 2,000円
発行 2023年3月13日
「ビジネスと人権」をライフワークとして取り組む3名の弁護士の知識・経験を結集! 技能実習生などの外国人労働者、男女賃金格差、コロナ危機を通じた貧困の拡大、気候変動紛争、顔認証技術、開発と汚職、地政学リスク、サプライチェーン調査、救済メカニズム、ステークホルダー対話――
企業関係者が悩みを抱くことが多い個別の人権課題対応や人権DDの実践ステップをQ&A形式で解説。

同和問題

増補 近代部落史
~明治から現代まで~
著者 黒川みどり
出版 平凡社
定価 1,700円
発行 2023年1月10日
1871年の「解放令」発布から現代にいたるまで、人々の意識に内面化され維持されてきた被差別部落の差別構造をていねいに解き明かす一冊。原著刊行後の動向を入れた増補版。

外国人

入管問題とは何か
~終わらない
〈密室の人権侵害〉~
編著者 鈴木江理子
    児玉 晃一
著者  朴 沙羅
    高橋 徹
    周 香織
    木村 友祐
    空野 佳弘
    挽地 康彦
    井上 晴子
    安藤真起子
    アフシン
出版  明石書店
定価  2,400円
発行  2022年9月4日
「暴力性」を放置する社会を続けるのか
日本には、正規の滞在が認められない外国人を収容する入管収容施設がある。収容の可否に司法は関与せず、無期限収容も追放も可能な場所だ。差別と暴力が支配するこの施設は、私たちの社会の一部である。「不法な外国人」に対する眼差しにも迫る、果敢な試み。

同和問題

満州分村移民と部落差別
~熊本「来民開拓団」の悲劇~
著者 エイミー・ツジモト
出版 えにし書房
定価 2,000円
発行 2022年8月15日
被差別部落の融和事業、農村の満州開拓移民事業の国策が重なった、極めて特異な形で大陸に送り出された「来民開拓団」は、稀にみる悲惨な最期を迎えたとしてその名を残す。敗戦とともに原住民の襲撃にあい、証言を後世に残すために脱出した1人を除いた子供を含む276人全員が集団自決するに至った全容を明らかにする。歴史背景から当事者の証言、資料を丹念に積み重ね、現在までを追い、悲劇の遠因としての国策を厳しく断罪。ソ連兵への「性接待」で知られる黒川開拓団との関係など、貴重な史実多数。

女性・性差別

いいね!ボタンを押す前に
~ジェンダーから見るネット空間とメディア~
著者 李美淑
   小島慶子
   治部れんげ
   白河桃子
   田中東子
   浜田敬子
   林香里
   山本恵子
出版 亜紀書房
定価 1,700円
発行 2023年1月25日
〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉

炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載!
生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。
「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。
ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。
──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。
インターネットが広く使われるようになってから、まだたったの30年ほど。
現在主流のSNSの誕生やスマホの普及からは20年も経っていない。
私たちは今、デジタル人類史の旧石器時代を生きている。(本文より)

障がい者

マイノリティ・マーケティング
~少数者が社会を変える~
著者 伊藤芳浩
出版 筑摩書房
定価 900円
発行 2023年3月7日
「マイノリティ・マーケティング」とは、マイノリティ自身が、マーケティングの手法を用いて社会を変える、その方法のこと。ろう者を中心に、コミュニケーションバリアフリーを推進するNPO「インフォメーションギャップバスター」は、この手法によって、きこえなくても電話が使える電話リレーサービスの法制化や、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式テレビ放送への手話通訳導入に尽力してきた。少人数でもお金がなくても、効率的に社会を変えられる、とっておきの方法。

人権全般

差別の教室
著者 藤原章生
出版 集英社
定価 1,000円
発行 2023年5月17日
人の心に貼りつく差別の「種」は、いつ、どこで生まれるのか。
死にかけた人は差別しないのか――?
新聞社の特派員としてアフリカ、ヨーロッパ、南米を渡り歩いてきた著者は、差別を乗り越えるために、自身の過去の体験を見つめ、差別とどう関わってきたか振り返ることの重要性を訴える。
本書では、コロナ禍の時期に大学で行われた人気講義をもとに、差別の問題を考え続けるヒントを提示。
熟練のノンフィクション作家が世界を旅して掘り下げる、新しい差別論。

人権全般

心理的安全性 最強の教科書
著者 ピョートル・フェリクス・グジバチ
出版 東洋経済新報社
定価 1,700円
発行 2023年3月17日
職場のストレスがなくなる!
意見やアイデアが飛び交う!
生産性&成果がアップする!!
注目のマネジメントキーワード
「心理的安全性」を高めるための「考え方」と「行動」がこれ1冊でわかる決定版!
Google元アジア・パシフィック人財・組織開発責任者が日本のビジネスパーソンのために書き下ろした
「チームが最高の成果を生む61の鉄則」

その他

無意識のバイアスを克服する
~個人・組織・社会を変えるアプローチ~
著者 ジェシカ・ノーデル
訳者 高橋璃子
出版 河出書房新社
定価 2,700円
発行 2023年5月26日
私たちが意識的に持つ信念と衝突する、意図的でない偏見に満ちた行動。職場や医療現場、教育の場、警察など、私たちは、それが存在し、その場を腐敗させ、時には致命的な影響さえ与えることを知っている。しかし、そうした偏見を払拭するには、多大な努力が必要だ。10年にわたってこの問題に取り組んできた著者は、科学的研究と多くのインタビューとを織り交ぜながら、我々の心と行動がどのように変化していくのかを明らかにする。ジョンズ・ホプキンス病院の医師が使用した診断チェックリストが医療における男女の差別的扱いをなくしたこと、スウェーデンの幼稚園で教師がジェンダー・ステレオタイプを根絶するためにした工夫、オレゴン州の警察でマインドフルネスの実践と専門トレーニングにより武力行使が驚くほど減少したこと-著者は何が有効で、それはなぜなのかを探っていく。偏見に満ちた行動は変えられる。本書に概説されているアプローチは、私たち自身と、私たちの世界を作り直す方法を示している。たとえ悪意がなくても、公平に接しているつもりでも、人を差別してしまうことはある。公正でありたいという気持ちと、現に起こっている差別との落差を言い表すために生まれたのが、「無意識のバイアス」という言葉だ。本書の目的は、そんな無意識のバイアスに終止符を打つことだ。

障がい者

「良かったこと探し」から始めるアクセシブル社会
~障害のある人の日常からヒントを探る~
著者 星川安之
出版 小学館
定価 1,600円
発行 2023年3月29日
障害のある人の日常から共生社会を考える
著者の共用品推進機構は、長年、障害者に対して、日常生活で感じている「不便なモノやコト」「良かったモノやコト」を調査してきた。そこに寄せられた多くのナマの声を紹介。また、それらの声に向き合って、たとえばシャンプー・リンス・アルコール飲料などの触覚記号(容器のギザギザ)などが導入されてきた経緯なども紹介する。
「誰かの不便さ」をみんなの「使いやすさ」に変えていくための、些細な配慮や心が温かくなるストーリーも紹介。
「共生社会」の実現に向けて、ひとりひとりができることを考えてみよう。

女性・性差別

図解!ダイバーシティの教科書
著者 木下明子
出版 プレジデント社
定価 1,700円
発行 2023年1月30日
国を挙げて日本が進めてきた女性活躍。その結果、働く女性は増え、ライフイベントとの両立制度の手厚さはすでに世界トップレベルなのに、管理職比率は一向に上向かず、むしろ世界の流れから取り残されるばかり。日本企業の女性活躍施策や、ダイバーシティ施策の何が一番悪いのか?そして本当のダイバーシティ経営とは何なのか?
当時としては珍しい完全共稼ぎ家庭に育ち、自らも管理職になってから出産、そしてその後も育児をしながら昇進を重ねた、日本で唯一の働く女性向けビジネス教養誌『プレジデント ウーマン』編集長が、長年の取材や調査、そして自らの経験から見た、日本のダイバーシティの現況と問題点について、図解しながらリアルに語ります。

人権全般

福田村事件
~関東大震災・知られざる悲劇~
著者 辻野弥生
出版 五月書房
定価 2,000円
発行 2023年6月24日
四国から千葉へやってきた行商人達が朝鮮人と疑いをかけられ、正義を掲げる自警団によって幼児、妊婦を含む9名が惨殺された。映画『福田村事件』(森達也監修)が依拠した史科書籍。長きに渡るタブー事件を掘り起こした名著。
【森達也監督の特別寄稿付き】

人権全般

[ハーフ]物語
~偏見と排除を越えて~
著者 高橋幸春
出版 えにし書房
定価 2,000円
発行 2023年2月5日
元AKB48の秋元才加、津田ハルマン、沢知恵、GREEN KIDSほか約20人の「ハーフ」の生の声を通じて「隠れ移民大国」日本の実態を伝える本格ルポ。終戦直後に生まれ、混血児の保護施設エリザベスサンダースホームで育った人たちから、今日のデカセギ日系人やその二世、ニューカマーの第二世代、国際結婚で誕生した人、肌の色や容貌、(無)国籍にかかわらず、二つ以上の国にルーツを持ち、日本で暮らす「ハーフ」それぞれの赤裸々な証言から、日本社会の現在を浮かび上がらせる。

人権全般

京都生まれの和風韓国人40年間、徹底比較したから書けた!
そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。
著者 ムーギー・キム
出版 東洋経済新報社
定価 1,600円
発行 2022年7月1日
【著作累計70万部!オンライン記事1億PV突破!ベストセラー著者が、人生で最も書きたかった “グローバル日韓教養書”がついに刊行!】
【「世界から見た日本」「韓国人の本音」「最新事情と国際的視点」が、この1冊で全部でわかる!】
【「日本人と韓国人、個人では仲が良いのに、国同士だとなぜ、いつまでも揉めるの?」素朴な疑問も完全解消!楽しみながら、国際感覚と教養がいっきに身につく!】
【韓国好きな人も、嫌いな人も、無関心な人も、知れば納得!文章も面白くて大爆笑!】

人権全般

実践人権デュー・ディリジェンス
~持続可能なビジネスに向けて~
編著 KPMGあずさサステナビリティ株式会社
出版 中央経済社
定価 2,700円
発行 2023年5月18日
企業実務の中で人権マネジメントに取組むべきポイントを国連指導原則に基づき解説。人権方針の策定から人権デュー・ディリジェンスの進め方、苦情処理メカニズム構築のポイントまで言及。

人権全般

女性優遇≠ダイバーシティ
~時代を牽引する一流企業を検証比較し、 真の“平等”、“雇用機会均等”とは何かに迫る。~
著者 鈴木達也
出版 幻冬舎ルネッサンス
定価 1,300円
発行 2023年3月9日
昨今あらゆる企業がその向上に取り組む、ダイバーシティ&インクルージョン。果たして、女性社員の比率を上げれば解決するのか?
外資系企業でキャリアを重ねた著者が、ダイバーシティ後進国日本の課題を分析し、本質的な組織開発への道を解き明かす。
2021年Financial Times Global MBAランキングNo.1に輝いたビジネススクールINSEADの教授が絶賛!「この本はダイバーシティにおけるジェンダーの問題を越えるだけではなく、インクルーシブかつ生産的な組織作りへのヒントが詰まっている」――Xiaowei Rose Luo INSEAD 教授 兼 Tsinghua(清華大学)-INSEAD dual-degree EMBA program Academic Director

人権全般

きみの人生はきみのもの
~子どもが知っておきたい「権利」の話~
著者 谷口真由美
   荻上チキ
出版 NHK出版
定価 1,400円
発行 2023年1月27日
心・体・お金を守る! 子どもの権利の使い方
「校則を変えたい」「いじめにあっていてつらい」「親にお年玉をとられた」…子どもが抱える24の悩みや問題を取り上げ、「権利」を紹介しながら解決への道を示す。相談先の情報も収載し、子どもが自ら考えて行動したり、人生を切り拓いたりしていける。学校では習わないけれど、生きていくうえで重要な知恵と情報が詰まった冊!

女性・性差別

「イクメン」を疑え!
著者 関口洋平
出版 集英社新書
定価 900円
発行 2023年4月17日
その神話は いま、解体される――。
『クレイマー、クレイマー』などの人気映画にひそむ罠とは?
新進気鋭のアメリカ研究者が「イクメン」の文化的イメージを斬る!!
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日常のいたるところで濫用され、消費されている「イクメン」という表現。本書は、自身も子育て中のアメリカ研究者が「イクメン」という言葉そのものに疑義を抱くところから始まる。
日米の保育史と実情を比較するとともに、『クレイマー、クレイマー』や『幸せのちから』をはじめとした誰もが知る映画、雑誌、小説、ビジネス書など、「イクメン」がテーマの日米(英)作品の文化的イメージを分析。その言説が新自由主義と手を組んで「男性の育児」をあくまでビジネス的な観点から評価し、「女性の育児」と区別している事実に迫る。
2022年10月から改正育児・介護休業法により「産後パパ育休」が施行され、23年4月からは育児休業取得状況の公表が義務化。「イクメン」という言葉の流布から10年以上が経ち、再び注目されるキーワードになった今こそ、その意味を構造的に問いなおす。無批判に「イクメン」文化を受け入れてきた日本社会に対する、強烈なカウンターオピニオン!

人権全般

絵で見てわかる人権(第3版)
著者 岩本一郎
出版 八千代出版
定価 2,100円
発行 2023年3月31日
憲法を作る目的の1つに、私たち個人がもっている人権のカタログを記録し、それがよりよく守られる国の仕組みをつくることがあげられよう。しかし、憲法条文は抽象的で、それを深く知ろうと他の教科書を手にとってみても普段使わない言葉ばかりで難しい。イラストをふんだんに使い、憲法の難しい“概念”を私たちが日常使っている“普通の言葉”で説明し、“憲法の常識”を伝える好著。政教分離に関する重要な那覇市孔子廟訴訟の最高裁判決、同性婚問題、在外日本人の選挙権について追記し改訂