ひろげよう人権|東京人権啓発企業連絡会

書籍紹介

お薦めする人権関係図書です。書籍紹介の「内容の概略」は出版社の紹介文を引用しています。
書籍の価格は、定価(本体)+税になります。

新着図書

人権全般

コーダ
~きこえない親の通訳を担う子どもたち~
著者 中津 真美
出版 金子書房
定価 1,800円
発行 2023年12月25日
聴覚障害のある親の通訳の役割を巡り揺れ動くコーダの思いと親子関係について、多くのコーダと親の語りを通じて解説・分析する1冊。

同和問題

<寝た子>なんているの?
~見えづらい部落差別と私の日常~
著者 上川 多実
出版 里山社
定価 2,400円
発行 2024年2月5日
「差別はもうない。〈寝た子〉を起こすな」と言われがちな部落問題。東京生まれの部落ルーツ、シングルマザーの著者は子どもやママ友に〈部落〉をどう伝える!?
「知らないままでいたかった」とも「知らずにいてすみません」とも思わせず、風通しが良いのにずっしり響いた。
この「世界」は、私たち次第で、もっとよくなる。ー温又柔(小説家)
日常から差別について伝える、まったく新しい部落ルーツエッセイ
「夕ご飯何にしようとか、幼稚園でこんなことがあったらしいとか、私たちはおしゃべりをしながら子どもが遊び終わるのを待つ。そういう日常の話題と同じように、その日は私は公園で、いつも通りのトーンで、部落の話をした」
関西の被差別部落出身で解放運動をする両親のもと、東京の部落ではない町で生まれ育った著者。家では両親から「差別に負けるな」と言われ、外では「部落なんて知らない」と言う友人たちに囲まれ、混乱しながら自分なりの部落差別との向き合い方を探り大人になる。やがて2児のシングルマザーとなった著者は子どもに、ママ友に部落をどう伝える!?
日常の中で見えづらい差別は当事者をどう惑わせ苦しめるのか。泣いて笑って、やがて日本社会の様々なマイクロアグレッションに気付かされる、まったく新しい痛快自伝エッセイ。帯:温又柔

人権全般

それは丘の上から始まった
~1923年横浜の朝鮮人・中国人虐殺~
著者 後藤 周
出版 ころから
定価 1,800円
発行 2023年9月1日
1923年、関東大震災直後の横浜は朝鮮人暴動などの流言が発生し、虐殺が行われた発火点だったーー。

市街のほとんどを焼失した市民は、「平楽の丘」と呼ばれる南部丘陵地へと逃れた。そこでは、震災当夜から「朝鮮人が暴動を起こしている」などといった流言が広がり、そして名も知らぬ朝鮮人や中国人を虐殺する事件の引きがねとなった。
30年以上にわたってこの史実を検証してきた著者が、150号を超える私家版「研究ノート」や数多くのフィールドワークをもとにまとめた。

デマがどうして横浜で発生したのか、なぜ虐殺を防げなかったのか、膨大な資料とともに当時を生きた人たちの顔が見える筆致で描く。100年前の虐殺事件の「なぜ?」を知るためのマスターピースとなる一冊。

障がい者

発達「障害」でなくなる日
著者 朝日新聞取材班
出版 朝日新聞出版
定価 810円
発行 2023年11月13日
発達障害は本当に「障害」なのか? 学校、会社や人間関係に困難を感じる人々の事例から、周囲が変わったことで「障害」でなくなったケースを紹介。当事者と家族の生きづらさをなくす新しい捉え方、接し方を探る。朝日新聞大反響連載を書籍化。

同和問題

全国のあいつぐ差別事件 2023年度版
著者 部落解放・人権研究所
出版 解放出版社
定価 2,000円
発行 2024年3月31日
被差別部落に関わる差別事件を集約している本書最新版。部落差別事件を「全国部落調査」復刻版出版事件、戸籍等不正取得事件、差別投書・落書き・電話、インターネットによる差別事件等項目毎に紹介。

その他

それでも、対話をはじめよう
~対立する人たちと共に問題に取り組み、未来を作り出す方法~
著者 アダム・カヘン
出版 英治出版
定価 2,100円
発行 2023年7月20日
相手が話している時に、つい頭の中で反論を組み立てたり、答えを探したりしてしまった経験のあるすべての人へ。
アパルトヘイト後の南アフリカの政権以降、コロンビアの内戦、虐殺の余波の残るグアテマラ……
世界50カ国以上で、企業の役員、政治家、軍人、ゲリラ、市民リーダー、コミュニティ活動家、国連職員など、異なる意見を持つ人々と共に数々の困難な問題に取り組んできた世界的ファシリテーターが目の当たりにしてきた数々のストーリーから浮かび上がる、シンプルだけど難しいオープンに聞き、話すことの力。
15年以上読みつがれてきた不朽の名作が、完全新訳&解説つきで装い新たに復刊。
多様な意見が溢れる今だからこそ読みたい、原点の一冊。

人権全般

「差別」のしくみ
著者 木村 草太
出版 朝日新聞出版
定価 1,800円
発行 2023年12月11日
「差別と偏見はどう違う?」「差別と区別は?」──差別が許されないことには、ほとんどの人が賛同する一方で、その定義は難しい。法律家の間でも、そのあいまいさに苦戦している。同性婚・夫婦別姓などのジェンダーをテーマにした「差別」から、人種をめぐる「差別」まで、その構造を気鋭の憲法学者が徹底検証する。

その他

何が教師を壊すのか
~追いつめられる先生たちのリアル~
著者 朝日新聞取材班
出版 朝日新聞出版
定価 840円
発行 2024年4月12日
定額働かせ放題、精神疾患・過労死、人材使い捨て、クレーム対応……志望者大激減と著しい質の低下。追いつめられる教員の実態。先生たちのリアルな姿を描き話題の朝日新聞「いま先生は」を再構成・加筆して書籍化。

人権全般

体験格差
著者 今井 悠介
出版 講談社
定価 900円
発行 2024年4月18日
習い事や家族旅行は贅沢?
子どもたちから何が奪われているのか?
この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態とは?
日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃!

「昨年の夏、あるシングルマザーの方から、こんなお話を聞いた。
息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。
それは、まだ小学生の一人息子が、幼いなりに自分の家庭の状況を理解し、ようやく口にできた願いだった。たった一人で悩んだ末、正座をして、涙を流しながら。私が本書で考えたい「体験格差」というテーマが、この場面に凝縮しているように思える。

その他

カマやんの 日本一めんどくさい 釜ヶ崎まちづくり絵日誌
著者 ありむら 潜
出版 明石書店
定価 2,800円
発行 2024年6月15日
大阪・釜ヶ崎に生きるホームレスのカマやんを主人公にした4コマ漫画と、著者がこの町で関わるまちづくりに関するエッセイを合体。日雇い労働者の町から「西成特区構想」やインバウンドで変わりゆく状況を活写し、地域の生活誌としても貴重な記録。

人権全般

大学生がレイシズムに向き合って考えてみた
~差別の「いま」を読み解くための入門書~
著者 貴堂 嘉之 監修
一橋大学社会学部貴堂ゼミ生&院ゼミ生有志 著
出版 明石書店
定価 1,600円
発行 2023年11月15日
レイシズム、それってなに?日本に人種差別はないんでしょ?
日本や自分とは関係ない話、遠い国の問題だとされる「レイシズム」。アメリカ史ゼミの学生たちが、歴史を丁寧に紐解きながらレイシズムをめぐる様々な「問い」に真摯に向き合った、社会とわたしをつなぐQ&A集。

女性・性差別

パパだけど、ママになりました
~女性として生きることを決めた「パパ」が、「ママ」として贈る最愛のわが子への手紙~
著者 谷生 俊美
出版 アスコム
定価 1,600円
発行 2023年8月31日
最愛のわが娘・もも、あなたは明らかに友だちとは違う形の家族をもっています。その原因をつくったママはやっぱり心配になります。ママという存在のせいで、嫌な思いをしたり、学校でいじめられたり、悩んだりさせてしまうこともあるのでは、と。
だからこそ、私はきちんと話しておかなければいけないと考えました。ママは、どうして男性として生まれながら、「女性」として生きようと決断したのか。この本は、多感な思春期の入り口、将来12歳になったももへの手紙として書きました。
「はじめに」より